コラム(3ページ目)
睡眠についての幅広い研究を、論文の内容に沿ってご紹介します。
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眠りにかかわるのは香りの種類より「心地よいと感じるか」だった? 139人が鼻クリップで香りをかぎながら眠った結果 オレンジ、香水、合成香料の3つの香りと、無香の4つのグループに分かれた139人が、自宅で14夜、鼻クリップで香りをかぎながら眠ったドイツの研究(Scientific Reports 2022)を紹介します。香りの種類による差はほとんど見られず、香りを心地よいと感じた人ほど、目覚めの休まった感じが高まっていました。
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ヒノキの根から採った精油の香りで、12人の女性が自宅で2週間ずつ眠ってみた結果 香川県のヒノキの根から採った精油を枕元に置いて眠ると、眠りは変わるのか。35〜60歳の女性12人が、自宅で香りのある2週間と無い2週間を比べた九州大学と地元企業の予備研究(Journal of Wood Science 2026、早期公開版)を紹介します。目覚めの感じ方、夜中に目覚めていた時間、寝入りばなの脳波に見えた変化と、結果の受け止め方まで。
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枕の素材で、朝の首のこわばりや肩甲骨まわりの痛みは変わる? ― 横向きで眠る106人が5種類の枕を試した研究を読む ポリエステル・ウレタン(ふつうの形と首に沿う形)・羽根・ラテックス。横向きで眠る106人が5種類の枕を1週間ずつ試し、起きたときの首のこわばり・頭痛・肩甲骨や腕の痛みを毎日記録した研究(Journal of Pain Research 2010)を紹介します。結果の差、著者の結論の強さと表の数値の食い違い、この研究から言えないことまで。
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朝の首や腰の痛みは、寝姿勢と関係がある? ― 寝室を2晩撮影した53人の研究を読む 起きたときに首や腰が痛む・こわばる人は、夜のあいだどんな姿勢で眠っているのか。自宅の寝室を赤外線カメラで2晩撮影し、症状のない人と比べた研究(PLOS ONE 2021、2024年に要旨の訂正あり)を紹介します。首の症状がある人に多かった「ねじれた横向き」、はっきりしなかった腰、この研究から言えないことまで。
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純正律の和音はなぜ澄んで聞こえるのか ― 「うなり」と「倍音のそろい方」を、250人あまりの実験で読む 眠りの和声の和音は「純正律」で調律しています。純正律だとうなりが少なく澄んで聞こえる、とよく言われますが、心地よい和音の正体は本当に「うなりの少なさ」なのでしょうか。250人あまりを調べた研究(Current Biology 2010)を手がかりに、整数比・倍音・うなりの関係を解説します。
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頭を冷やして眠ると、深い眠りは増える? ― 生理前に眠気が強まる14人で試した研究を読む 水が循環するシートで頭を25℃に保って眠ると、眠りはどう変わるのか。生理前(黄体期)に日中の眠気が強まる女子大学生14人で、35℃の夜と比べた研究(PLOS ONE 2019)を紹介します。増えた深い眠り、変わらなかった寝つき、表の数値と本文の読みが合わない点、この研究から言えないことまで。
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音叉の音はなぜ澄んでいるのか ― 打った瞬間の音と残る音を、音響学の解説記事で読む 軽く打つと、混じりけのない一つの音が鳴る音叉。その澄んだ音の仕組みを、アメリカ音響学会の雑誌に載った音響学者の解説記事(Acoustics Today 2020)で読みます。打ち方で混ざる「クラング音」、耳のそばで回すと聞こえ方が変わる理由、眠りの和声の「音叉」の作り方まで。
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マットレスは硬め?柔らかめ? ― 3種類の硬さで昼寝の眠りを測った研究を読む 柔らかい・中くらい・硬いの3種類のマットレスで、同じ人に90分の昼寝をしてもらい、脳波などで眠りを比べた研究(Nature and Science of Sleep 2025)を紹介します。寝つきの速さ、眠りの段階の切り替わり、硬いマットレスで分かれた結果、そしてこの研究から言えないことまで。
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バイノーラルビートで脳波はそろうのか ― 14の研究をまとめた系統的レビューを読む 左右の耳に少しだけ違う高さの音を流すと聞こえる「バイノーラルビート」。脳波がそのリズムにそろうという考えは、研究でどこまで確かめられているのか。14の研究をまとめた2023年の系統的レビュー(PLOS ONE)と、眠りの和声のバイノーラル設定の仕組みを紹介します。
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「よく眠れた」は脳波で分かるのか ― 約1500人の睡眠検査と、翌朝の自己評価を突き合わせた研究 自宅で一晩の睡眠検査(ポリソムノグラフィー)を受けた高齢の男女約1500人について、38の項目から翌朝の「よく眠れた感」をどこまで説明できるかを調べた研究(Biological Psychology, 2017)を紹介します。いちばん効いていたのは深い睡眠の量ではなく、「睡眠効率」でした。